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2012年7月18日 (水)

“楽には生きられない日本”で闘う術を教えます

楽天証券サービス開始13周年記念セミナーより、竹中平蔵氏の「“楽には生きられない日本”で闘う術を教えます」です。

講演を自分なりに噛み砕いてまとめたつもりですが、内容に誤りがあるかもしれません。
その点をご了承お願いします。(指摘していただけるとありがたいです)

金曜日(2012/7/6)の日経平均終値は9,000円ちょっと。(本講演は7/8)
ちなみに5年前は18,000円を超えていた。
米国の株価指数は5年前と同水準で、欧州は15~20%ほど低い水準。

何が言いたいかというと、日本が異常だということ。
日本ではありえないことが起きている。

その一例がJALとANA。
JALは国が救済して、バランスシートをピカピカにして、莫大な利益を上げ再上場。法人税も免除
一方、ANAは税金を納めている。
こんな不公平が許されるのか?

しかし日本でも変化は起きている。
アラブの春と呼ばれるネットを使った革命。
その日本版が橋下大阪市長のTwitter。
メディアを名指しで批判し、フォロワーに支持されている。

それでは欧州は?
極めて深刻な状況。
長期にわたり、世界の足を引っ張ることになるだろう。
ユーロの問題はドイツがいるがゆえに暴落しないこと。
本来であれば、通過の暴落が起こり、強制的に水準が切り下がる。
そうなればいずれ再生する。この流れがドイツがいることで起きない。

これまで各国バラバラだったが、ようやく銀行同盟の議論が始まった。
この話は、まだまだこれから。難問が山積。
ドイツは来年を選挙に控え、メルケルが動けない。
だから欧州問題は長期化するという結論に至る。

アメリカはというと、それほど悪くない
バランスシートの調整に時間はかかるだろうが、日本を反面教師改善に向かうだろう。

お次は新興国
一昔前までは、人口の多さについて善悪の議論があったが、BRICsという言葉ができてからは、人口は資産と考えられるようになった。

アセアン10か国で人口は6億人、EUの5億人を上回る
ただインドネシアには心配事がある。
それは「中心国の罠」と呼ばれるもの。
中心国の罠とは、思いのほか成長しないこと。
例を挙げると、韓国・シンガポールはGDPが10倍超に成長したが、メキシコはたった3倍。
この違いは日本の存在。韓国・シンガポールは日本と連携できたことにより、イノベーションが起きて、大きな成長に繋がった。

しかし、最初にも述べたが日本はおかしくなっている。
何もしないからおかしくなっているのでなく、変なことをしておかしくなっているのだ。
良くするには、変なことをやめればいいだけ。
変なこととの一つは、亀井氏のモラトリアム政策。
このため銀行は不良債権を抱え、新規に貸し出しができない。
しかも3月で終わりのはずが、議論もなく延長。

さらに雇用調整給付金という補助金を出していて、これのために社内失業者が増えている。
これを踏まえて失業率を勘案すると10%超。
これら社内失業者は、他に活躍の場所があるにもかかわらず、企業に滞留しているため、人材の有効利用が行われていない。

これらをやめれば、一時的な景気の悪化はあるかもしれないが、必ずその後に成長する。

フラット化する世界
給与水準がフラット化。
デジタル化された電話は遠近にかかわらず同価格である。
企業のコールセンターはどこにあっても同じなのだ。
沖縄であってもインドであっても給与は同価格になる。
インドからすればフラット化はチャンス。

10年後の履歴書を書け
→いま必要なことがわかる

基本の力
→大震災で何が起きたか?基本を守らなかった。
デフレなのに金融緩和しない。
関東大震災のときの震災手形を無条件で発行した結果、半分が不渡りとなり、金融恐慌へと向かった。
基本に反すれば、そこには破綻が待っている。

熱心力
→努力を継続することが大切。
専門家の少ない日本では、10年続ければその分野のトップになれる。

最後に消費税について。
竹中氏は消費税に反対とのこと。
理由は13兆円の税収が増えても何も解決しないから。
2007年以降で、支出は13兆円増えている。
社会保障にまわせるのは、消費税17%になっても10%程度。
これにより待ち受けるのは、低福祉重税国家だ。

日本には大掃除が必要。
次の選挙で大きな変動があるだろう。

まーくんには、論理的で納得のいく内容でした。

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